夢にまで見たトルコのカッパドキアに行き、奇天烈、摩訶不思議な岩の集団やそれを住居にしていた先人たちの遺跡を見ていると空の上から見てみたいという衝動に駆られました。
一つ一つの岩が巨大で見あげて撮るだけではもったいないと感じる風景だったのです。
セスナによる空撮は何度か経験がありましたが、カッパドキアには熱気球のツアーがあり、生徒さんと一緒に申し込みました。
早朝熱気球に空気を入れる姿から見て、いざフライング!ちょうど乗者人数が私達のみの熱気球になり、私に撮りたい場所を指示させてもらえることになりました。
その時に感動したのが、当たり前なのですが空には道がないので行きたい場所に自由に行けて、しかも高さを自在に変えてもらえるとのことでした。
奇岩ぎりぎりから、地球の丸さがわかる高さまで上がってもらい、撮影のボルテージもどんどん上がりました。特異稀なる風景の素晴らしさ、左右だけでなく上下を含めての自由自在のアングルワーク、最高でした!
気がつくとパシャパシャ撮りすぎてSDカードの残量が・・・。この時初めて生徒さんに予備のSDカードを借りました。自分がまさかこれほど撮影するとは思ってもみないほど感動した証拠です。
この日はまったく風もなく、他にも多数熱気球が上がっていたので大地と空と他の熱気球すべてが被写体となりました。最後は信じられないことに待っていたトラックの荷台にうまくちょこんと乗りました。
後から聞いた話では、一番腕のいい操縦者だったとのこと。人生初体験を素晴らしい条件で素晴らしい地で体感できたことに感謝、感謝でした。
★もしあなたがいくならば
実は私たちの翌年、天候不良の時に熱気球を飛ばした会社があり墜落をしたのです。その影響で日本からのツアーで行くと熱気球に乗せてもらえないかもしれません。でも私たちも飛ぶ前には、このフライトで何かあっても責任を問いませんという誓約書にサインをした記憶があります。つまり自己責任で乗ることを覚悟する必要があることを知っておいてください。
★道中与太話
カッパドキアの奇岩がある範囲はとても広いです。でもバスに乗って見るだけでは本当にもったいないです。奇岩に近づいて触ることも可能ですし、住居跡に入ることも可能なところもたくさんあります。私たちは昼食も取らずに山一つを歩いて奇岩一つ一つを楽しんで回りました。一つとして同じ形や色合いのものがないので本当に面白いです。時間をたっぷりかけて、体力の続く限り様々な場所に行き、自然ほど不自然なものはないことを体感してほしいです。雄大さと巨大さと不思議さでは本当に世界一の場所の一つだと感じました。