世界中様々なところに天国をイメージするような楽園があると思います。
その一つがここパラオです。
海中もさることながら、ライセンスがなくても体感できるのがセスナで空を飛ぶことです。
私は世界中いろいろなところを空から撮影していますが、まだ南の島は見ただけで本格的に
撮影をしたことがなかったです。
何度も南の島の上を飛行機で飛んで、いつか必ずこの絶景を撮影し残したいとずっとずっと
想い憧れていました。
普通の飛行機では、ガラスが入っているし、窓が小さいので自分が満足できるようには
撮影はできません。
そこで選んだ楽園がパラオのセスナです。
青い空とサンゴのおかげで何層にも彩りある海の色を見ることができる場所として
いつかは行きたいと機会を待っていました。
そしてやっと行く機会を得て行ったとき、信じられないことが待っていました。
乾季の一番雨が降らない時期に行ったにも関わらず毎日雨、雨、雨で夢を達成できず帰国する
ことになってしまったのです。
とても悔しかったので、来年の乾季にも絶対に再度チャレンジするぞと決意し、
1年後に再度調整をしてトライしました。
ところが、なんとまた朝から雨が・・・。
空港でドライバーさんから気象図を見せられて相談し、どうしようか何度も何度も悩みました。
というのも、翌日からもっと悪くなる可能性があるということもわかったからです。
唯一の希望が少し空に青空が見えていたことでした。
雨上がりということは空気が澄んでいて、もし太陽が出たら最高にきれいかもしれない
とポジティブに考え、その少しの青空にかけて、“飛びます”と決断をしました。
ところがいざ飛び出すと、ところどころに雲はあるけどずっと日差しが照りつける絶景に次ぐ絶景!
ドライバーもこれはきれいだ、飛ばなきゃ損でしたね、の一言。
45分の飛行予定でしたが、なぜか1時間近くあったような気が・・・。
自分の憧れた絶景を見ることができ、撮影できた満足感こそ天国にいる気分でした。
★もしあなたが行くのなら
えっ~と言われるかもしれませんが、パラオのセスナは空を飛ぶときに要望すればドアを
片方外してくれるというサービスをしてくれる会社があります。
私は写真家なので、当然ドアを外して飛びました。
すべての機材を首や手に巻き付けて飛びました。
ただし、機内から少しでも手を出すと飛ばされるくらい風が強いですから気を付けて撮影しました。
気持ちいいので、ぜひお試しを。
★道中与太話
飛行機で飛ぶ場合、時間帯と飛ぶ日の天候により全く風景が変わって見えます。
私は1回目、2回目と天候が悪くて諦めて、3度目でやっと飛びました。
一生に一度と考えるならば、到着日の翌日に予約し、天候が悪ければ妥協せず違う日にずらして飛ぶ
ことができる日程の配慮が必要です。それだけの価値があります。