虜になり魅了された地が工事で変わるのでその前にもう一度

 

 

パリに行ってエッフェル塔でエスカルゴを食べたい、生でファッションショーが見たい、美術館巡りをしたい、教会巡りがしたいなどたくさんの想いを掲げて、朝から晩まで寝る時間も削りアルバイトをしてお金を貯め、フランス語を勉強して20歳の時に夢をかなえるため1か月間渡仏しました。

そのちょうど10年後にサッカー日本代表が初出場のフランスワールドカップがあり、車を借りて撮影のためフランスを半周しながら追いかけました。

その際に立ち寄ったのがモンサンミッシェルでした。実物は時空を超えた存在感を示し、その建物の中は中世のまがまがしいオーラを放ち、すぐに虜になり夜にも再度訪れるほど魅了されました。

そのモンサンミッシェルに通ずる道が堆積土の関係で工事されると聞き15年後に妻とともに正面にモンサンミッシェルが見えるホテルを予約して撮影のため再訪問しました。

工事はすでに始まっていて私が知っている島への道路ではなくなっていましたが、その風景も貴重と思って撮影しました。そして現地で有名なオムレツを宿泊するホテルで食べてからモンサンミッシェルへ向かいました。

道中引き潮になるときにモンサンミッシェルの周りを散歩するツアーに申し込もうとしましたが、すでに定員に達していたので諦めました。

15年ぶりの中は昔と変わらず荘厳な重い空気が漂い、差し込む光がとても印象的でした。昔はフィルムの残数を考えながら撮影しましたが、デジタルになったので心ゆくまで撮りつくしました。

そして一度ホテルに戻って夕景を撮るためのベストな場所を探しつつ周辺を散策していると、15年前とは全く違う公園ができたり、造ろうとしている場所がありました。

次に来るときにはまた全然変わっているのだろうなと考えつつ美しく焼けたルージュカラーの夕景のモンサンミッシェルを心躍らせながら撮影しました。

その夜はまだ時差ボケが残っている関係で深夜に目が覚めて、バルコニーから目の前に見えるモンサンミッシェルを早朝まで撮り続けました。

翌朝に再度モンサンミッシェルに行き今度は中だけではなく、ちょっと普通は行かないような外壁付近を散策していると干潟になったところにちょうどモンサンミッシェルの影が映り込んでいてきれいでした。

また参加できなかった干潟を散歩するツアーの人たちがたくさん干潟を歩いていました。日本に帰国後にテレビを見て知ったのですが、昔は潮が満ちてくるタイミングを読めずに多くの人がなくなったそうです。

でもまたいつの日か行く機会があるときには必ず干潟ツアーに参加しようと思いました。

★もしあなたがいくならば
干潟の散歩ツアーだけではなく、今はモンサンミッシェルの上空を飛ぶツアーもあるそうです。飛び立つ場所は少し離れたところかららしいし、風の状況次第でもあるそうなので日本でよく調べて予約をしていく方がいいと思います。

★道中与太話
妻と一緒に行くときには、パリから現地の1泊2日の長距離バスツアーで行きました。
確かギャラリーラファイエットの前から出発した記憶があります。
バスツアーのよいところは道中にノルマンディーの小さな田舎の村に寄ってくれることです。TGVで一気に行くのとは違いのんびりと風景を見て、寄り道をしていくと買い物なども楽しかったです。